160925 ファウストの劫罰@ミューザ川崎
日本のクラシック音楽界的には、今年はゲーテの「ファウスト」を題材とした作品の当たり年だそうですが(3月のボーイトの「メフィストフェーレ」のプロローグ+今月は東京で2つの団体が「劫罰」をかけたのですから、確かに意義のあることだと思います)
私自身も、今年2月のドイツ・エッセンでの実演体験を経て、長年苦手としてたグノーの「ファウスト」の面白さにやっと目覚めたこと+私のご贔屓さんも7月にモスクワで「劫罰」のメフィストデビューを果たしたことで(9月末&10月頭の再演にも出るよw)
「よぉーし!グノーたんも克服できたんだから(彼様の為にも)この際ベルリオーズも克服してやるわ!」
と意気込み、一度も通して聴いたことがない状態でチケットを買った・・んですが・・・
続きを読む160922 マリインスキー・オペラ来日記念講演会
ツイッターで仲良くして頂いているフォロワーさんに教えてもらって、ダメ元で応募したらフォロワーさん(と我が夫)3者とも当選・・・で、私は若手の後輩ちゃんに出勤を交代してもらって聴いてまいりました。 これ↓です。 https://twitter.com/asahi_event/status/770484982338977792
続きを読むフィリップ・ジョルダン著 100語でたのしむオペラ
原題はLes 100 mots de l'opéra,オペラの「裏側」を含めた100のお題についての記述。
1つのお題でだいたい1ページ〜1ページ半、長くても2ページを超えるものはないので、空き時間に気軽に読めるし、何しろ飽きが来ないのが良いです。
「たのしむ」のという題名から、いわゆるオペラの手引書、入門書というイメージを抱きがちですが、そうではないです。作品に関する解説(というか、著者自身の解釈)もないわけではないけど、それもあくまでも一つの「お題」として書かれています。
オペラの裏側ー裏方のお仕事や、もちろん著者自身の仕事である指揮者についても色々と。
オペラにはたくさんの人々が関わり、その人々のエネルギーが集まって一つの上演が生まれるわけで。そこにはもちろん、観客も大いなる力として加わっているんですよね。
同じような、オペラの「裏側」を扱った本としては昨年出版され、今年9月に文庫化もされる新国立劇場の合唱指揮者、三澤洋史氏の「オペラ座のお仕事」がありますが、 (氏のウェブサイトで読める日記からも察することができますが) こちらの文体はウェットで、ご本人の熱は伝わってくるんですが、少し食傷してしまうような部分もあったりで・・
その点、こちらは翻訳文の為か冷静、分析的で理が先に来るタイプの文章なので、余計な感傷ナシでさくっと読めます。氏の指揮ぶりからもスマートさは伝わってくるんですが、うん、確かにそういう感じ。こういう講義、聴いてみたいわあ・・っていうか。
指揮者としてのジョルダン氏とは、実はちょっと相性が悪いんですが^^; 実演で数回当たっていて、そのうちの1回は2013年5月のパリでのショスタコ13番。もちろんバスソリストはアレクサンドル・ヴィノグラードフ。文章同様に現代的でスマートな13番だったなあ・・
そういえば氏は「ロシア語のレパートリーに慎重なのは、言葉の問題があるから」的なことを書いておられたけど、ん?じゃあ13番はどーだったん?!あれはオペラじゃなくて、歌付き交響曲だからいいのか・・とか、そこだけは突っ込みたくなりました(笑)
でもヴィノグラードフとはけっこう仲良しで、彼が「ジョルダンとの仕事は大きな喜びだよ」って言ってたことがありました。 同世代ですし(ジョルダン氏は74年生、ヴィノグラードフは76年生) これからもまだまだ、共演の機会がありそうですから、次回はちょっと違う聴き方ができるかもしれません^^;
ともあれ、久々に「オペラに関する知の部分」を大いにくすぐられたオペラ本でした。
せっかくブログを書く日を決めたのに
暑い日が続いてますね。。。ネタはいくつかあれども、なかなかブログの更新ができないので、日を決めて更新しようと思った初日が今日なんですが(笑) こういう日に限って気分が乗らない・・
ということも、記録になるかな。
明日から3連勤(月末に休みを取ることにしたので、お盆はがっつり出勤するの)だし、そろそろPC閉じます〜(^^/